top of page

​よくあるご質問

  • 手術までの流れを教えてください
    保険診療として手術を受ける場合、内科的治療を最低半年間は受けることが条件です。外科の外来を受診すれば、すぐに手術が行えるわけではありません。内科的治療には、1~2週程度の教育・検査入院(減量、血糖管理のための生活習慣の見直しや、手術のために必要な検査を行います)も含まれます。
  • 手術時間はどの程度ですか?
    体型や開腹歴にもよりますが、スリーブなら2~3時間、スリーブバイパスなら3~4時間程度の手術になります。
  • 手術費用はどのぐらいかかりますか?
    保険診療では、患者さんの収入と負担割合に応じて、自己負担の限度額が変わります(https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf)。おおよそ10万円程度になります。 別途、個室の希望があれば差額ベッド代を 頂きますが、より快適なお部屋を提供できます(個室料金表はコチラから)https://www.hosp.jikei.ac.jp/upload/tokubetsuryouyoukankyo_info.pdf。
  • 手術が断られることはありますか?
    ●全身麻酔がかけられないほど全身状態が悪い方 ●ご家族の理解が得られていない方(お断りする場合があります) ●輸血の可能性を許容できない方 ●医療者と信頼関係が築けない方、医療者へ暴言・暴力をふるう方は慈恵医大病院で診療は行えません ●薬物依存・アルコール依存の方(その治療を優先して下さい) ●ま手術前は呼吸器合併症予防の目的で、最低でも1ヶ月間の禁煙をしていただきます。喫煙されていた場合や、疑わしい場合には、当院では手術を受けることはできません。万が一、入院中に喫煙が発覚した場合、強制退院になります。 *喫煙の範囲について:紙巻タバコ、加熱式タバコ、電子タバコ、葉巻、パイプ、キセル等を含めます
  • 術後の痛みはどうですか?
    慈恵医大病院では痛み対策を積極的に行います。手術中から創部に対して局所麻酔を行い、術後も時間を決めて痛み止めを点滴しています。それでも尚、痛みがある場合は、他の点滴による痛みも止めも積極的に使用し、疼痛の緩和に努めます(ご自分で痛い時にボタンを押せば注射薬が投与される方式:PCA)。多くの患者さんは翌日から歩くことができます。筋肉痛のような痛みがあるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、もし点滴による痛み止めが終了していても、内服による痛み止めを頓用で使用すれば概ね問題ないようです。
  • 術後はいつから飲んだり、食べたりできますか?
    およそ術後5時間程度経過すれば、少量の飲水を始められます(元々飲んでいるお薬が必要な方は、手術当日の夜から内服できます)。食事は手術翌日より液体のものから開始されます(入院中に栄養士より食事指導があります)。
  • 術後の合併症が怖いです
    スリーブ術の合併症としては、出血、リーク(縫合不全)、通過障害などがあります。加えて、スリーブプラス術の合併症には腸閉塞、栄養障害などがあります。その他、全身麻酔下の手術に関する一般的な合併症もありえますが、合併症が起こる可能性は他の手術に比べても高いわけではありません。万が一合併症が生じた場合でも、担当する外科医師は国内でも合併症治療のエキスパートであり、また総合病院ならではのバックアップ下に治療を行える環境にあります。 ただし、手術のリスクを過小評価すべきではありません。よく考えて、手術を受ける決断をなさって下さい。慈恵医大病院上部消化管外科のHP上の「手術に伴うリスク」の項も参考にされて下さい。https://jikeisurgery.jp/archives/group_under_2/upper-dig-6-1
  • スリーブ術後の逆流性食道炎が心配です
    スリーブ術でも、スリーブプラス術でも、胃を細くする手術を伴っていますから、術後に胃酸が逆流する逆流性食道炎は悩ましい合併症として知られています。胸焼け、胸痛、つかえ感などの逆流症状がある場合は制酸薬を投与します。制酸薬の投与にても症状が改善しない場合、修正手術を行うこともあります(その場合、保険診療として対応いたします)。
  • 入院期間はどの程度ですか?
    ●手術前日入院➔手術➔手術後3日で退院となりますので、5日程度の入院期間となります(ただし、合併症が生じた場合はその限りではありません)。 ●入院時に検査、血糖管理が必要な方は早めに入院する必要がありますので、2週間程度の入院になることもあります。
  • 術後の歩行や飲食、持参薬の内服はどうなりますか?
    術後3時間すると歩行は可能ですが、術後ICU管理となる場合、翌日朝からの歩行になります。飲水は術後5時間から可能で、手術当日夕(夜)の分から持参薬を再開できます。食事は手術翌日の昼から開始します。
  • 退院後どのようなお食事になりますか?食べたいものが食べられなくなるのが心配です。
    術後は、まず水やお茶が飲めれば大丈夫です(脂肪のエネルギーが助けてくれます)。液体の飲み物から開始し、徐々に半固形食から普通食に移行します(約1ヶ月)。食べられる量は減りますが(1日摂取量1200~1500キロカロリー)(管理栄養士に相談できます。)、体内にある過剰な脂肪が燃焼しますから、体重は落ちやすくなります。また術後は過度な食欲がなくなったり、食べ物の好みも変わります。基本何でも食べられるようになりますが、少しの量で満足できるようになりますので、本当に美味しい体に良い物を口にするようにして下さい。食事のことで困ったら、管理栄養士に相談することもできます。
  • 手術をしたらリバウンドしませんか?リバウンドが心配です
    手術後は1~2年かけて元の体重の20~30程度体重が落ちますが、残念ながら体重があまり落ちない方や、体重が一旦落ちてもリバウンドする方もいます。その場合は、食べている物、食べ方、食べるスピードをまずは見直す必要があります。また慈恵大病院内科では新しい薬物療法にも対応していますから、リバウンド傾向の際には相談することができます。 加えて、手術が上手くいっているのかを検査する必要もあります(胃の大きさや形の評価)。もし胃が大きい(大きくなっていた)場合は、修正手術で再度胃を小さくすることもできますし、スリーブプラス術に変更することも可能です(保険診療で対応できることもありますので、担当医にご相談ください)。
  • 手術後は皮膚が弛(たる)みませんか?その場合、どうしましょう?
    BMI32以上でも、元々極端な肥満ではない方や運動を併用して術後減量ができている方は、比較的、術後の皮膚の弛みは少なくなります。しかし、ある一定以上の高度な肥満の方ですと、術後に体重が落ちた場合、皮膚が弛む可能性が高くなります。その場所は、二の腕、バスト、下腹部、太ももなどです。現在、術後の皮膚の弛みについては、原則、自費診療で皮膚切除の治療を行うことになります。慈恵医大病院では形成外科を中心に、今後その準備を進めていきますが、その開始時期は未定です(開始するタイミングで周知いたします)。それまでは外科担当医の個人的なコネクションで治療の提案ができることもありますので、外来でご相談下さい。
  • メンタル疾患があれば、手術を受けられませんか?
    メンタル疾患があるというだけで、手術をやらないと決めつけることは決してありませんから安心してください。むしろメンタル疾患のせいで、肥満になりやすいことや体重が落としにくいことも我々は理解しています。メンタル疾患があっても、かかりつけ医や当院の精神科と連携をとって治療に努めます。本人と医療者で、症状が安定していると判断した時に、手術をさせてください。時間が多少かかっても、その方が良い結果になると思います。
  • 禁煙に対しての考え方について
    手術のリスクを下げることはもちろん、手術の効果を最大限に発揮したいという願いからです。我々外科医は、手術の時も、その後の外来も覚悟を持って取り組んでいくことをお約束いたします。患者さんと医療者が健康を目指して、共に同じ方向に向かって歩んでいけることを切に願っています。尚、自力での禁煙が困難な方には、禁煙外来受診をお勧めしていますので、事前に受診されてください。

​その他のご質問についても外科担当医や肥満症スタッフにご遠慮なくお尋ねください

bottom of page