
肥満症で体重が
落とせずに悩んでいるあなたへ
我々は今までのあなたの努力を
否定しません
経験豊富な
外科医と麻酔科医
が手術を担当
総合病院の強みを活かした
包括的な治療
東京タワー近く
アクセス良好
これからの治療を慈恵大学病院で
一緒に考えていきませんか

(高度)肥満症の治療方法は?
正しい食事、運動療法はダイエットに効果があります
しかし、高度肥満の方に関しては、それだけでは十分に減量することは困難です
最近は有効な肥満症治療薬もありますが、すぐに開始できるわけではなく
副作用、費用、継続性という問題も残っています
一方、高度肥満症に対する手術は侵襲性の問題はありますが、
長期に渡る減量・代謝改善効果が科学的に証明された方法で、
世界で最も行われている消化管手術です
食事・運動療法
食事・運動は肥満症治療の基本で、それなくしてダイエットは成功しません。しかしそれだけでは十分に減量することが困難なことも分かっています。食事療法には多くの方法が提案されていますが、絶対的な方法は未だありませんし、個人の置かれている状況によって可能な運動の種類、程度は異なってきます。慈恵大学病院では栄養士、理学療法士のサポートを受けることができます。


手術を考えた方がよい肥満症の方は?
1
高度肥満*の方は、
ご自分で食事や運動を頑張ってダイエットできたとしても、
減量の幅は理想よりもかなり少なく、
長くは続かなかったのではないでしょうか?
これからの薬物治療には外科医も大いに期待していますが、
皆さんに適しているかどうかはやってみないと分かりません。
肥満症治療を躊躇ったり、治療が上手くいかなかった場合、
肥満関連健康障害は必ず進行していきます。
病気が進んでしまえば、もう元に戻すことはできません。
当然、手術は怖いと考えている方が多いと思います。
しかし手術を先延ばしにすれば、
手術から得られるメリットも少なくなる可能性が高くなります。
ご自分に適した治療が分からずに迷っている貴方、
是非、手術という治療オプションについても
外科担当医に尋ねてみませんか。
*正確にはBMI35以上からですが、保険適応はBMI32以上となっていますので、このホームページ上では、高度肥満をBMI32以上とします
手術の安全性は?
手術の効果は?
*手術の効果には個人差があることも御承知ください

当院ではスリーブ状胃切除術に加えて、
スリーブにバイパス術を伴う手術
(本ホームページでは、スリーブプラスと呼びます)
が保険診療で受けられます。
また自費診療によるルーワイ胃バイパス術、
OAGB(one anastomosis gastric bypass)も検討中です。
スリーブ状胃切除術後の食道裂孔を伴う逆流性食道炎や
体重減少不良(リバウンドを含む)の方に行う修正手術*も
提供できますので、担当外科医にご相談してください。
また当院では、スリーブ術後の逆流性食道炎の予防にも
積極的に取り組んでいます。
術前の逆流性食道炎の症状、内視鏡検査、食道内圧検査(マノメトリー)、
pHモニター検査を参考にしています。
適応のある患者さんについては、
逆流予防効果のあるToupetスリーブ(日本では慈恵大学病院のみ)
も行っています。
*保険診療として行うための条件がありますので担当医にお尋ねください
よくあるご質問
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手術までの流れを教えてください保険診療として手術を受ける場合、内科的治療を最低半年間は受けることが条件です。外科の外来を受診すれば、すぐに手術が行えるわけではありません。内科的治療には、1~2週程度の教育・検査入院(減量、血糖管理のための生活習慣の見直しや、手術のために必要な検査を行います)も含まれます。
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手術時間はどの程度ですか?体型や開腹歴にもよりますが、スリーブなら2~3時間、スリーブバイパスなら3~4時間程度の手術になります。
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手術費用はどのぐらいかかりますか?保険診療では、患者さんの収入と負担割合に応じて、自己負担の限度額が変わります(https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf)。おおよそ10万円程度になります。 別途、個室の希望があれば差額ベッド代を 頂きますが、より快適なお部屋を提供できます(個室料金表はコチラから)https://www.hosp.jikei.ac.jp/upload/tokubetsuryouyoukankyo_info.pdf。
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手術が断られることはありますか?●全身麻酔がかけられないほど全身状態が悪い方 ●ご家族の理解が得られていない方(お断りする場合があります) ●輸血の可能性を許容できない方 ●医療者と信頼関係が築けない方、医療者へ暴言・暴力をふるう方は慈恵医大病院で診療は行えません ●薬物依存・アルコール依存の方(その治療を優先して下さい) ●ま手術前は呼吸器合併症予防の目的で、最低でも1ヶ月間の禁煙をしていただきます。喫煙されていた場合や、疑わしい場合には、当院では手術を受けることはできません。万が一、入院中に喫煙が発覚した場合、強制退院になります。 *喫煙の範囲について:紙巻タバコ、加熱式タバコ、電子タバコ、葉巻、パイプ、キセル等を含めます
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術後の痛みはどうですか?慈恵医大病院では痛み対策を積極的に行います。手術中から創部に対して局所麻酔を行い、術後も時間を決めて痛み止めを点滴しています。それでも尚、痛みがある場合は、他の点滴による痛みも止めも積極的に使用し、疼痛の緩和に努めます(ご自分で痛い時にボタンを押せば注射薬が投与される方式:PCA)。多くの患者さんは翌日から歩くことができます。筋肉痛のような痛みがあるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、もし点滴による痛み止めが終了していても、内服による痛み止めを頓用で使用すれば概ね問題ないようです。
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術後はいつから飲んだり、食べたりできますか?およそ術後5時間程度経過すれば、少量の飲水を始められます(元々飲んでいるお薬が必要な方は、手術当日の夜から内服できます)。食事は手術翌日より液体のものから開始されます(入院中に栄養士より食事指導があります)。
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術後の合併症が怖いですスリーブ術の合併症としては、出血、リーク(縫合不全)、通過障害などがあります。加えて、スリーブプラス術の合併症には腸閉塞、栄養障害などがあります。その他、全身麻酔下の手術に関する一般的な合併症もありえますが、合併症が起こる可能性は他の手術に比べても高いわけではありません。万が一合併症が生じた場合でも、担当する外科医師は国内でも合併症治療のエキスパートであり、また総合病院ならではのバックアップ下に治療を行える環境にあります。 ただし、手術のリスクを過小評価すべきではありません。よく考えて、手術を受ける決断をなさって下さい。慈恵医大病院上部消化管外科のHP上の「手術に伴うリスク」の項も参考にされて下さい。https://jikeisurgery.jp/archives/group_under_2/upper-dig-6-1
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スリーブ術後の逆流性食道炎が心配ですスリーブ術でも、スリーブプラス術でも、胃を細くする手術を伴っていますから、術後に胃酸が逆流する逆流性食道炎は悩ましい合併症として知られています。胸焼け、胸痛、つかえ感などの逆流症状がある場合は制酸薬を投与します。制酸薬の投与にても症状が改善しない場合、修正手術を行うこともあります(その場合、保険診療として対応いたします)。
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入院期間はどの程度ですか?●手術前日入院➔手術➔手術後3日で退院となりますので、5日程度の入院期間となります(ただし、合併症が生じた場合はその限りではありません)。 ●入院時に検査、血糖管理が必要な方は早めに入院する必要がありますので、2週間程度の入院になることもあります。
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術後の歩行や飲食、持参薬の内服はどうなりますか?術後3時間すると歩行は可能ですが、術後ICU管理となる場合、翌日朝からの歩行になります。飲水は術後5時間から可能で、手術当日夕(夜)の分から持参薬を再開できます。食事は手術翌日の昼から開始します。
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退院後どのようなお食事になりますか?食べたいものが食べられなくなるのが心配です。術後は、まず水やお茶が飲めれば大丈夫です(脂肪のエネルギーが助けてくれます)。液体の飲み物から開始し、徐々に半固形食から普通食に移行します(約1ヶ月)。食べられる量は減りますが(1日摂取量1200~1500キロカロリー)(管理栄養士に相談できます。)、体内にある過剰な脂肪が燃焼しますから、体重は落ちやすくなります。また術後は過度な食欲がなくなったり、食べ物の好みも変わります。基本何でも食べられるようになりますが、少しの量で満足できるようになりますので、本当に美味しい体に良い物を口にするようにして下さい。食事のことで困ったら、管理栄養士に相談することもできます。
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手術をしたらリバウンドしませんか?リバウンドが心配です手術後は1~2年かけて元の体重の20~30程度体重が落ちますが、残念ながら体重があまり落ちない方や、体重が一旦落ちてもリバウンドする方もいます。その場合は、食べている物、食べ方、食べるスピードをまずは見直す必要があります。また慈恵大病院内科では新しい薬物療法にも対応していますから、リバウンド傾向の際には相談することができます。 加えて、手術が上手くいっているのかを検査する必要もあります(胃の大きさや形の評価)。もし胃が大きい(大きくなっていた)場合は、修正手術で再度胃を小さくすることもできますし、スリーブプラス術に変更することも可能です(保険診療で対応できることもありますので、担当医にご相談ください)。
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手術後は皮膚が弛(たる)みませんか?その場合、どうしましょう?BMI32以上でも、元々極端な肥満ではない方や運動を併用して術後減量ができている方は、比較的、術後の皮膚の弛みは少なくなります。しかし、ある一定以上の高度な肥満の方ですと、術後に体重が落ちた場合、皮膚が弛む可能性が高くなります。その場所は、二の腕、バスト、下腹部、太ももなどです。現在、術後の皮膚の弛みについては、原則、自費診療で皮膚切除の治療を行うことになります。慈恵医大病院では形成外科を中心に、今後その準備を進めていきますが、その開始時期は未定です(開始するタイミングで周知いたします)。それまでは外科担当医の個人的なコネクションで治療の提案ができることもありますので、外来でご相談下さい。
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メンタル疾患があれば、手術を受けられませんか?メンタル疾患があるというだけで、手術をやらないと決めつけることは決してありませんから安心してください。むしろメンタル疾患のせいで、肥満になりやすいことや体重が落としにくいことも我々は理解しています。メンタル疾患があっても、かかりつけ医や当院の精神科と連携をとって治療に努めます。本人と医療者で、症状が安定していると判断した時に、手術をさせてください。時間が多少かかっても、その方が良い結果になると思います。
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禁煙に対しての考え方について手術のリスクを下げることはもちろん、手術の効果を最大限に発揮したいという願いからです。我々外科医は、手術の時も、その後の外来も覚悟を持って取り組んでいくことをお約束いたします。患者さんと医療者が健康を目指して、共に同じ方向に向かって歩んでいけることを切に願っています。尚、自力での禁煙が困難な方には、禁煙外来受診をお勧めしていますので、事前に受診されてください。
その他のご質問についても外科担当医や肥満症治療スタッフにご遠慮なくお尋ねください
当院が選ばれる理由
01
肥満症患者さんに寄り添ったチーム医療
高度肥満になるまで、太りたくて太っている方はいないと思います。今まで、何かしらのダイエットにも挑戦して来た方も多いと思います。しかしながら、高度肥満の方が独りで痩せることは難しいことです。私たちは今までの貴方の努力を決して否定しません。これから一緒にダイエットについて考えてみませんか?チーム医療で貴方をサポートします。

02
選べる肥満症治療
慈恵大学病院では内科医と外科医が協力して貴方にあった治療法を提案します。栄養指導、運動療法はもちろんのこと、最新のエビデンスの下に行う減量効果のある薬物療法、専門の内視鏡医が行う内視鏡的胃形成術、減量・代謝改善手術の中から貴方のニーズに応じて治療法をご提案します。

04
全例、きずの小さな腹腔鏡下手術
で行います

最新の4Kカメラと手術器具を用いて、鮮明な画像の下、安全丁寧な腹腔鏡手術を心がけます。5~10㎜のポート創(4~5カ所)、15㎜のポート創(1カ所:切除した胃を取り出すため15㎜)で手術は行います。きずが小さいため痛みも少なく、早々に日常生活に戻ることも可能です。
05
減量手術に慣れた麻酔科医が麻酔を担当します
まだ日本では高度肥満の患者さんに慣れた麻酔科医は多くありません。慈恵大学病院では麻酔科木田医師を中心に、身体に負担の少ない方法で全身麻酔をかけ、手術中も見守ります。

06
術後鎮痛も積極的に行っています
きずの小さな手術といっても、術後の痛み方は人それぞれです。そこで慈恵大学病院ではPCA(Patient Controlled Analgesiaの略。日本語で「自己調節鎮痛法」)を用います。PCAポンプを医療従事者が設定し、患者さんは、痛みのある時に患者さん自身がボタンを押して、安全かつ効果的な量の鎮痛剤をすぐに投与できる方法です。PCAでは痛みの状態を一番よく把握できる患者さんが、痛みを感じたときにすぐに鎮痛剤を使えるのが利点です。
さらに、慈恵大学病院術後疼痛管理チームという専門チームが術後の痛みを可能な限り和らげます。


07
大学病院ならではのバックアップ体制
高度肥満症の患者さんは、多くの臓器に問題を抱えた患者さんも少なくありません。手術前から必要な科と連携し、安全に手術を受けていただく準備をします。減量・代謝改善手術は消化器手術の中でも安全な手術だと言われていますが、予期せぬ事態に遭遇するかもしれません。万が一の際には、慈恵大学病院が総力で貴方をお守りします。
08
手術の合併症治療に精通した外科医
減量・代謝改善手術も100%安全というわけではありません。術後に出血、縫合不全(リーク)、通過障害、逆流性食道炎といった合併症が生じることも少ないながらあります。慈恵大学病院では、国内でも合併症治療に精通した外科医が、万が一の時にも放射線部や内視鏡部と協調して適切に対応いたします。


医師紹介
大城 崇司
おおしろ たかし
好きで高度に肥満になった方はいないと思います。
肥満になるのは「本人のせい」と片付けるほど簡単な問題でないことを我々は良く分かっています。遺伝、生活環境、心の問題など、複雑に絡み合っています。
皆様に御理解頂きたいのは、我々が提供する手術は決して最後の治療手段ではないということ。貴方にとってベストなタイミングで手術を受けて、最良の結果を受け取って頂きたいと考えています。今なら未来の健康を取り戻せます、一緒に治療について考えましょう。
「肥満を憎んで、人を憎まず」をモットーに、患者さんに寄り添った医療を提供することをお約束します。

ダイエットに必要な100の豆知識

手術実績
スリーブ術
396件
スリーブプラス術
76件
その他のバイパス術
16件
修正手術
28件
2025年3月までの慈恵大学病院と東邦大学医療センター佐倉病院(大城)での手術実績となります
スリーブには、Toupetスリーブが4例含まれます
その他のバイパス手術にはルーワイ胃バイパス、OAGBが含まれます
アクセス情報
お問い合わせ
いただきましたお問い合せについては、順に回答を差し上げています。
ご質問内容によっては回答までにお時間を頂戴します。
また、具体的な医療行為・診療内容に関するお問い合せにつきましては、
回答をいたしかねますので、
肥満外来(減量外科)にて担当医師にご相談ください。
医療機関の皆さまへ

お子様の肥満症で悩んでいるご両親様へ
小児の肥満症は、
専門に治療を行える施設が少なく、
また特に高度肥満症の場合、
大人と違って使用できる薬物療法も限られてくるため、
その治療は大変困難です。
「肥満症治療ガイドライン2024」において、
13歳以上の小児に対する
減量・代謝改善手術に対する指針が発表されていますので、
お困りの方はご相談下さい。